驚きの自己破産とは

「お金は金利の高いほうに集まる」テレビのニュースでも「バブル崩壊以降…」なんでよく聞く。 人との会話でも「パブルの頃は良かった」とか「バブルが弾けて大変だった」なんて話し合うシャボン玉劇場である。

では、「バブルの意味とは?」「バブルって何?」「バブルってどういった現象で、いつからいつ頃までのこと?」って聞いてみると的確に答えられる人は少ない。 今さら「バブルって何?」なんて言うと、パカだと思われるから人にも聞けない。
そこで中卒がわかりやすく解説してみようではないか。 まず、バブルとは1987年頃から1990年に起こった現象である。
株を買えば株が上がる。 上がって儲かるからまた買う。
自分だけではなく他の人も株を買うからまた上がる。 その株券を発行している会社が何の会社で、業績がどうの、将来の見通しがどうのなんて関係ない。
ただ、上がって儲かるから、値上がりを期待して買う。 そうやって日経平均株価は上がり続けた。
土地にしても同じである。 土地を持ってさえいれば銀行が金を貸してくれる。
ノンバンクも金を貸してくれる。 住専も金を貸してくれる。
「土地があるのに金を借りない奴はパカだ」って空気があった。 1000万の評価しかない土地に2000万の金を貸していた。

今では信じられない話だが、約却年前にはこんなことがあったのだ。 却年前と言えば、現在却歳の人でもまだランドセルを背負っていた頃だ。
バブルがどうしたこうしたなんて知る訳ない。 では、借りた金で何をするのかと言えば、また株を買うのである。
はたまた他の土地を買うのである。 そうやって貸し出された金が、株価の尻を蹴り上げ、土地の値段を押し上「株さえ持っていれば儲かる」「株価は、水遠に上がり続ける」「土地は持っているだけで金を生んでくれる金の卵」であった。
日本企業がロックフェラーセンタービルを買ったり、映画会社を買収したのもこの頃で、日本の生保は世界の金融市場を席捲していた。 余談だが、オレは「儲かった」って言葉が嫌いである。
友人と挨拶する時は気軽に「儲かっとるか?」等と言うが、この「儲かった」って言葉には、寝て食って遊んで儲かったってニュアンスがあるから大嫌いなのだ。 反対に好きな言葉は「儲けることができるようになった」である。
話がそれたが、なぜ、そんなに当時の日本には金が有り余っていたのか?これは下がり続ける金利に問題があった。 お金は基本的に金利の高いほうに集まる。
自分の身に置き換えて考えてみると簡単だ。 あなたが100万持っていたとして、片方に預ければ1%だが、もう片方に預ければ2%だとすると、誰しもが2%のほうに預ける。
金融経済も同じことで、家庭のお金も市場のお金も金利の高いほうに集まるのだ。 その金利を上げたり下げたりするのは誰の役目かと-言尽えば、中央銀行である日銀の仕事である。
景気の過熱感が見られる場合には金利を引き上げて冷ます役目をする。 反対に、景気の後退期には金利を引き下げて冷えすぎないように資金を供給する役目を負うのが日銀である。
で、パプルとは景気の超過熱であるから、日銀の仕事は「金利を引き上げて過熱を冷ます」のが大きな仕事であるが、こんな中卒でもわかることがエリート集団である日本銀行にわからないはずがない。 なぜ、日銀は当時適切な政策がとれなかったのか?その遠因は「プラザ合意」にある。

「プラザ合意」とは何ぞや?「プラザ合意」とは、1985年9月沼田にニューヨークのプラザホテルで主要先進5カ国の蔵相が秘かに集まって「ドルの下落を放っておこうやんか」って合意したことを指して言う。 米「この度、うちの国も財政が厳しいてなあ。
ドルが下がるんを放っておいてくれへんか?」仏「何言うてまんねん、米さん。 あんたいつも自分勝手な我佳一言、つな。
そんなんやったら、うちのフランも下げたいやんか」西独「ほんまや。 仏さんの言う通りや。
うちとこかて、マルク下げきしてや。 なあ、英さん」英「うちは、どっちでもええで」日「うちも、どっちでもええで」米「ほれみてみい。
英さんも日さんもああ言うてくれてるんやし、次はええようにするさかいに、今回は協力してや」仏「かなんなあ、今回だけやで、米さん」西独「ほんまや。 今回だけやで」英「うちは、どっちでもええで」日「うちも、どっちでもええで」こんな会話が交わされたかどうか知らないが、当時「貿易赤字と財政赤字の双子の赤字」に悩んでいた米さんは自国の通貨を安くしてこの危機を切り抜けようと企んだ。

これが今に至るG5(主要先進国蔵相会議)の始まりであった。 ちなみにG5とは日本・フランス・イギリス・アメリカ・西ドイツ(当時)である。
これにカナダとイタリアが加わればG7になり、ロシアが加わってG8になる。 頭文字の「G」とはグループの「G」である。
ニューヨークのプラザホテルの会談に出向いたのは当時大蔵大臣の竹下登さんだ。 国会議員になる前は島根の学校で英語の教師をしていたらしいが、スピーチを聞いている限りとても英語の先生とは思えなかった。
で、その合意した内容を発表すると、ドルは円に対して1日で約加円も下落した。 今だと1日で2円も動くとびっくりするのに、1日で却円も動いたのである。
外国為替市場に値幅制限はない。 値幅制限とは「1日でここまで動いたら取引停止」ってやつで、株の世界では「ストップ高」とか「ストップ安」を値幅制限と言う。
いくら動いたって値幅制限もないし、また各国の中央銀行の為替介入もこの時はないもんだから、ドルは世界中の投機筋の餌食になった。 その後もドルは下落し続け、-年後には1ドル235円からなんと半分近い120円くらいで取引されるようになった。
バブル前の円高不況の始まりである。 この円高不況を日本企業はコストダウンと海外に生産拠点を移すことで乗り切った。
次に来たのがバブルである。 今さら人に聞けない為替のイロハここで少し「円高・円安」がわかり難い人のためにスタディしておこう。
ここに1ドルのハンバーガーがあったとしよう。 為替レ−トは1ドル100円である。

ハンバーガーを食いたければ100円払う必要がある。 次の日、為替が1ドル卯円になったとしよう。
ハンバーガーが食いたければ伺円出せば1個買える。 円が強くなる。
これが円高である。 反対に、次の日に1ドル110円になったとすれば110円出さなければハンバーガーが買えない。
円が弱くなる。 これが円安である。
以上をよく理解した上で日本の輸出企業に当てはめてみよう。 日本で物を作ってアメリカに輸出して1ドルの物を売ると100円もらえるのに、円高で80円になると同じ商品を売っても80円にしかならない。
輸出企業にとって円高は損をする。 では、輸入企業にとってはどうか?今まで1ドルで売っている商品を100円払わなければ買えなかったのに卯円で買えるようになる。
円高は輸入企業にとっては歓迎すべきものだ。 どちらが良いとか悪いとかの話ではなく、こういうシステムだと覚えておこう。
円高でブランド品の値段が下がり奥様はうれしいかもしれないが、輸出企業に勤める日一那さんは会社の業績が下がりうれしくないってこともあるわけだ。 これは、円対ドルだけのことではなく、すべての通貨に当てはまるので覚えておこう。

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